研究開発課題3

快適で低コストな地域モビリティシステムの開発

グループリーダー
山本 俊行

地域の二次・三次交通のサービスレベルを格段に向上させる先進的な地域モビリティシステム(ドアツードア中量輸送システムや自動運転バス、個人向け自動走行システム)を構築します。
駅からの幹線バスによる移動や最寄りのバス停からのラストマイル移動を支える二次・三次交通システムの持続可能性を高めるためには、徒歩でのアクセスや待ち時間、乗り換え、乗車時の着席可能性といったサービスレベルの向上による利用者の移動ストレスの低減と、これに伴うマイカーからの転換を図るとともに、公共交通の運営コストを下げることも不可欠です。そこで、これらを実現する先進的な地域モビリティシステムの構築を目指します。

テーマ3-1

ドアツードア中量輸送システムPRTの車両及び運行システムの開発

ユニットリーダー
山本 俊行

複数台の小型車両を、自動運転で高密度に専用道路を走行させることにより、従来のバス交通と同等の輸送能力を維持しつつ、車内のプライベート空間を確保できる地域モビリティシステムとして、Personal Rapid Transit(PRT)の車両および運行システムを開発します。

テーマ3-2

デュアルモードバスなど先進的バスシステムの自動運転化及び運行システムの開発

ユニットリーダー
山本 俊行

名古屋市北東部を走るデュアルモードバスは、高架の専用道を走行する軌道と、一般道を走行するバスのそれぞれの利点を組み合わせたものです。専用軌道上ではハンドル操作なしで走行しますが、これは車両前輪と連動する案内装置が軌道上のレールをトレースすることで実現しています。本テーマでは、このようなレールがなくても自動走行を可能とする自動運転技術を開発するとともに、名古屋市において今後導入を予定しているSmart Roadway Transit(SRT)や他の基幹的なバス路線にも技術展開することを視野に入れ研究開発を進めていきます。

テーマ3-3

個人向け自動走行地域モビリティシステムの開発

ユニットリーダー
赤木 康宏

三次交通サービスを安全かつ低コストに提供するための、自動化された個人向けモビリティの開発を行います。個人向けモビリティとしては、電動車いすや一人乗りの小型電気自動車などがあり、いずれも自宅から近隣施設までの移動を助けます。これを自動化させることで、他者の助けを借りずとも、自分がしたいと思ったタイミングでいつでもおでかけできる移動手段の提供を目指します。

MEMBER

グループリーダー・ユニットリーダー

山本 俊行

YAMAMOTO, Toshiyuki

  • 名古屋大学 未来材料・システム研究所 教授

yamamoto[at]civil.nagoya-u.ac.jp

移動ストレスが減り、移動が楽しくなり、社会的コストも最小化する地域モビリティシステムの実装に向けて、ドアツードア中量輸送システムPRTの車両および運行システム、先進的バスシステムの自動運転化および運行システム、さらには地域MaaSと連動した自動運転三次交通システムを開発し、地域の持続性をモビリティの側面から支えたいと思います。

ユニットリーダー

赤木 康宏

AKAGI, Yasuhiro

  • 名古屋大学 未来社会創造機構 特任准教授

akagi-y[at]coi.nagoya-u.ac.jp

自宅から近隣施設や駅・停留所等の交通結節点を結ぶ2次・3次交通網をより便利で接続可能な事業とするために、自動運転技術による省力化および無人化を目指した研究開発を実施しています。自動運転ソフトウェアを開発し、実証実験を通じた性能検証から実サービス実装までを担当します。

[at]は@に書き換えてください。